靖国神社本殿に祀られている祭神は、「
天皇・朝廷・政府側の立場で命を捧げた」
戦没者、
英霊である。
神話に登場する神や
天皇などではない。計
246万6532柱(
2004年10月17日現在)が祀られている。当初は祭神は「
忠霊」・「
忠魂」と称されていたが、
日露戦争(1904-05年)後に新たに「
英霊」と称されるようになった。この語は直接的には幕末の
藤田東湖の漢詩「
文天祥のに和す」の「
英霊いまだかつて泯(ほろ)びず、とこしえに天地の間にあり」の句が志士に愛唱されていたことに由来する
[村上重良『慰霊と招魂』岩波新書、1974年、152頁参照。]。このことからもあきらかなように、復古神道の思想によって建立されている。